よい講師とは誰か
ビジネスセミナーで最も大事なことは講師の方の質である。
よい講師とはどのような先生か。
私は下記3点を満たす方だと考えている。
- 理論と具体的な実務の適応を往復しながら説明することが出来る
- セミナーの範囲外でも専門分野であれば当意即妙に質疑に応答出来る
- 威圧的では無く初心者の知識レベルからの説明が出来る
さて、受講したことのないビジネスセミナーを受けるか受けないかを決める際に何を軸に上記の良い講師か判断すべきか。
私は次の5点がポイントと考えている。
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その分野で十分な実績があるか
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ビジネスセミナーの開催趣旨が啓蒙や社会への還元と見受けられるか
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年齢が40半ば代以上であるか
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講師業を副業とし本業を現役でされているか
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書籍を出版しているか
順番にその理由及び見分け方を説明していきたい。
1.講士の方がその分野で十分な実績があるか
なぜ大事か。やはり実績ある人は知見の深さが違うと思う。これは分かり易い軸だと思う。下記のポイントで見分ける。
- 誰もが認めている有名企業(金融系ならゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー等、コンサルティングファームなら、マッキンゼー、ボストンコンサルティング、ATカーニー等)で職務経験があるか。
- さらに、管理職(マネージャー、部長職)等当該組織で認められているか。
- 代表的な案件があるか(これは守秘義務上、公表されていない可能性もあり)。
と言える。
2.講師のビジネスセミナーの開催趣旨が知識・経験の社会への還元と見受けられるか
なぜ大事か。分かり易さと初心者目線で説明する姿勢があるか見えるからである。
これは偏見であることを受け止めているが、やはり高圧的で分かりにくい説明をする人間も多い。実績のある方だと組織内での上位職であったことから文脈上、部下に要求を高めたりすることも多かったはずだ。
要はこのノリでセミナーも来られたら受講者は困るのである。
知識の社会還元等を目的に講義さをされる方は説明の分かり易く配布資料も手暑い。
質疑応答にも誠実に答えてくれる熱量もある。
とはいえ、それをどうやって見分けるのか。
次のポイントだ。
これ迄の給与水準(累計所得)からして講師業の収入は割に合わないのではないか
である。
まず、給与水準の推察は平均所得等で見ればいい。
一般的なサラリーマンと異なり金融や企業されている方はお金には困っていないはずであり、金儲けを第一の主旨としない。もちろん、金儲けが悪い訳ではないが、それが目的になると、セミナー内で教え渋られたり、更に追加の情報教材の推奨や、質問代が発生する可能性があり私はお勧めしない。
3.講師の年齢が40半ば以上
なぜ大事か。若い人も十分優秀な人はたくさんいるが、年齢と経験を重ねると洞察の深さが格段に違ってくる。これは机上の知識に実体験が入り混じりその人の見方が醸成されるためである。まさにこの講師の見方こそが最大のエッセンスであり我々が持ち帰るべきものだ。もちろん、40代半ばより若くても素晴らしい講師の方もいらっしゃると思うが、一年齢を重ねている方が洞察が深くなると考えられるので一つの区切りとして40代半ばをとした。
調べ方は、その方のプロフィール(大学の卒業年次や少なくともその役職になる年齢等)から推察する。
4.講師業を副業とし本業を現役でされているか
なぜ大事か。これは上記講師業が金儲けが旨となるとサービスの水増しが起こり金と時間が要するのを防ぐため、及び、現在の知識・トレンドを最前線で把握しているかである。質疑の応答のクオリティに大きく関与する。
調べ方はその方のプロフィールに書いているかである。
書いていない場合、名前を直接検索し確認する。
講師をされている方の多くは自分で会社を立ち上げているか社外取締役等の重職に就ているケースが多いので把握出来る。
これで確認できなかったら運営会社に確認してもいいと思う。
5.書籍を出版しているか
なぜ大事か。説明の分かり易さが本から読み取れるし、また書籍を出すということは出版社から依頼されて出しておりその分野に置ける信頼は自然に高い人になる。
Amazonのレビュー等で見るといいと思う。
申し込みセミナーの講師が書籍を出版していれば出来れば申し込む前に一読を勧めたい。
経験上、講師のセミナーに受講するとセミナー内容の予習で書籍を読むことを推奨されるケースも多く、その書籍から講師のレベル感も自分で把握できるからだ。
Amazonやググって調べれば出版の有無は確認出来る。
以上、上記が良い講師の方の条件だと考えている。
経験上5つの軸のうち3つはたしていると間違いは少ないと思う。